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医師に相談する男性

気になる症状や心身の変化について、主な疾患ごとにご案内します。診断は症状だけでは決まりません。つらさが続く場合は一人で抱え込まずご相談ください。

治療について

精神療法、薬物療法、休養(必要に応じて診断書を作成します)、心理療法(カウンセリング)、デイケア通所、精神科訪問看護などを行います。利用できる制度も活用し、安心して治療を受けられるよう、医師と専門職スタッフが支援します。

症状・疾患から詳しくみる

うつ病

主な症状

  • 憂うつな気分
  • 自分を責める
  • 楽しめない
  • 眠れない
  • 食欲が落ちる・体重が減る
  • 集中力が低下する
  • 消えてしまいたい・死について考えてしまう
  • 急に涙が出る

疾患について

うつ病の患者さんは年々増加しており、私たちにとって身近な疾患となっています。気分の落ち込みや、興味・喜びを感じられない状態がほぼ一日中、2週間以上続き、日常生活に支障が出ている状態をうつ病といいます。精神的な不調に加え、身体の倦怠感や動悸などの身体症状を伴う場合もあります。

パニック症(パニック障害)

主な症状

  • 動悸
  • 過呼吸・息苦しさ
  • めまい
  • 手足の震え
  • 発汗
  • 胸の不快感
  • 吐き気
  • 死ぬのではないかという恐怖
  • また発作が起こるのではないかという不安

疾患について

パニック症は、前触れなく突然、激しい呼吸困難や動悸、めまいなどが起こる「パニック発作」と、発作への恐怖や不安が頭から離れなくなる「予期不安」がみられる疾患です。また、80%以上の方が、発作が起こりそうな場所や状況を避ける「広場恐怖」を伴うとされています。

発達障害(ADHD・ASDなど)

主な症状

  • コミュニケーションが苦手
  • こだわりが強い
  • ケアレスミスが多い
  • 落ち着かない
  • 約束を忘れる
  • 忘れ物が多い
  • 衝動的に行動する
  • 提出期限を守れない

疾患について

代表的な発達障害には、自閉スペクトラム症、限局性学習症、ADHD(注意欠如・多動症)などがあります。生まれ持った発達上の特性によって日常生活に支障が生じている状態で、職場や学校、日常生活がうまくいかないことから、二次的にうつ病を引き起こすこともあります。親の育て方や本人の怠けが原因ではなく、脳の発達特性によるものと考えられています。特性を理解し、適切に対応することで状況の改善が期待できます。

全般不安症(全般性不安障害)

主な症状

  • 絶えず心配が続く
  • 過度に不安になる
  • 漠然とした不安感
  • 緊張感
  • 落ち着かない
  • 不安を感じすぎることで日常生活に支障が出る

疾患について

日常的な不安や心配が過剰な状態で何日も続き、日常生活に支障が出る疾患です。不安や心配の対象には、家庭環境、学業、金銭面、健康面などが挙げられます。

統合失調症

主な症状

  • 幻聴(誰かの声が聞こえる)
  • 妄想(嫌がらせをされる、悪口を言われる気がする)
  • 無口になり閉じこもる
  • 支離滅裂な言動
  • 意欲の低下
  • 感情表現が乏しくなる

疾患について

統合失調症の症状は、大きく三つに分けられます。幻覚や妄想などの「陽性症状」、意欲が低下して感情表現が乏しくなり、他の人の気持ちに共感しづらくなる「陰性症状」、記憶力・注意力・判断力が低下する「認知機能障害」があります。

躁うつ病(双極症・双極性障害)

主な症状

<躁状態> ※躁状態とうつ状態を繰り返します

  • 気分が高揚する
  • 寝なくても平気
  • お金を使いすぎる
  • 話し始めると止まらない
  • 自信に満ちる
  • 行動的になる
  • 考えが次々と浮かぶ
  • 注意力が散漫になる

疾患について

躁うつ病は、「躁状態」または「軽躁状態」と「うつ状態」を繰り返す精神疾患で、気分障害に分類されます。躁状態では、気分の高揚、怒りっぽさ、開放的な気分、意欲に満ちた状態などが一日の大半でみられます。軽躁状態は、躁状態と同じ症状が社会生活に大きな支障をきたさない程度に現れる状態です。その後にうつ状態が現れ、これらを繰り返します。

強迫症(強迫性障害)

主な症状

  • 鍵をかけたか何度も確認する
  • 火を消したか何度も確認する
  • 何度も手を洗う・消毒する
  • 数時間シャワーを浴びる

疾患について

さまざまなことに不安を感じ、不合理だと分かっていても過度にとらわれ、不安を解消する行為を繰り返して日常生活に支障が出る疾患です。不潔や感染、誰かに迷惑をかけていないかといった考えが繰り返し浮かぶ「強迫観念」と、過剰な手洗い・入浴・消毒、確認を繰り返す「強迫行為」がみられます。

適応障害

主な症状

  • 学校や職場などのストレスで調子を崩す
  • 動悸
  • 涙が出る
  • 吐き気
  • 不眠
  • 不安感
  • 気分の落ち込み
  • 朝起きるのがつらい
  • 学校や会社へ行くのがつらい

疾患について

生活の中で生じるストレスにうまく対処できず、気分の落ち込みや不安感が現れ、日常生活に支障をきたす疾患です。家庭・学校・職場での環境変化や人間関係の悪化、災害、親しい人との別れ、自身の健康問題などがきっかけになることがあります。ストレスの原因が取り除かれると改善することが多いとされています。

社交不安症(社交不安障害)

主な症状

  • 対人恐怖
  • 人前で話すのが苦手
  • 電話で声が震える
  • 人前で食事ができない
  • 人前で字を書くと手が震える
  • 症状が起こる場所を避ける

疾患について

他人との関わりの中で過度に緊張や不安を感じ、自分の意見をうまく表現できなくなる状態です。学校や職場で人前に立つ場面、またはその状況を想像するだけで、冷や汗、手の震え、顔の紅潮などがみられます。社交不安症では、雑談や会食といった日常的な場面でも症状が現れます。次第に症状が起こりそうな場所を避けるようになり、人との関わりが減って社会生活で孤立してしまうことがあります。

不眠症

主な症状

  • 寝つきが悪い
  • 途中で目が覚める
  • 朝早く目が覚める
  • 日中に眠い
  • 目が覚めた後に眠れない
  • 熟睡感が得られない

疾患について

必要な睡眠時間には個人差がありますが、不眠症は睡眠の質が低下し、仕事や学業などの日常生活に支障が生じている状態です。寝つきが悪い「入眠困難」、途中で目が覚める「中途覚醒」、朝早く目が覚める「早朝覚醒」、夜中に何度も目が覚める「睡眠維持困難」、熟睡感が得られない「熟眠障害」などがあります。不眠が続くと、記憶力・集中力の低下や情緒の不安定が現れ、日中の活動にも影響します。

認知症

主な症状

  • 物忘れ
  • 時間や場所の混乱
  • 不安や焦り
  • 幻覚や妄想
  • 徘徊など

疾患について

認知症は、記憶、思考、判断力などの認知機能が低下する病気です。初期は症状が軽く気づきにくい場合もありますが、進行すると生活に大きな影響を与えます。
※当院ではレントゲンやMRIなどの画像検査ができないため、すでに認知症の診断を受けている方の受診を推奨しています。診断を受けていない方もご相談いただけますが、画像検査が必要な場合は検査可能な医療機関をご紹介します。

周産期うつ病

主な症状

  • 出産前後に女性ホルモンのバランスが変化し、うつ状態になる
  • 寝つきが悪く深夜・早朝に目が覚める
  • 食欲がなく痩せる
  • 憂うつ
  • イライラ
  • 疲労感
  • 感情の起伏が大きい
  • 集中力の低下

疾患について

女性が出産前後にうつ状態になる疾患で、女性ホルモンのバランスの変化が関係すると考えられています。強い不安、パニック発作、涙が出る、不眠、赤ちゃんに興味を持てず自分を責めるといった症状がみられることがあります。子育てを悲観的に考え、死にたい気持ちが現れる場合もあります。